インプレッシヴ(Impressive、
1968年4月15日 -
1995年3月20日)は、
アメリカ合衆国で競技馬・
種牡馬として大きな実績を残した
クォーターホース。
競走馬としては芽がでなかったが、馬の歩様や姿勢、および体型を競うホルタークラスで大成した。
遺伝病として知られる馬高カリウム性周期性四肢麻痺()の始祖として知られる。引退後はホルターの種牡馬として非常に人気があり、種付け料は一時2万5千ドルになった。主な産駒にやはりホルターで成功したノーブルトラディッションがいる。産駒の数は2250頭に達したとされる。インプレッシヴの血を持つものは重用され、徐々にクォーターホースの中に広がっていった。2003年時点でクォーターホース、ペイントホース、
アパルーサの1%に当る55000頭以上にまで広がる結果になった。しかし、徐々にインプレッシヴの血を持つもの、特にインプレッシヴを
インブリードされた者のの中にインプレッシヴ症候群と呼ばれる一連の症状を示す馬が現われる事が知られるようになった。正式名称を高カリウム性周期性四肢麻痺(HYPP)と呼ぶこの疾患は、細胞表面にあるナトリウムイオンチャンネルをコードする遺伝子SCN4Aが変異する事によって引き起こされている(具体的には骨格筋Naイオンチャネルα-サブユニットの1421番目の
アミノ酸残基が
フェニルアラニンから
ロイシンに置き換わっている)。このタンパク質をもつ神経細胞の静止膜電位は-50mVと通常よりも高く、少しの刺激ですぐに筋肉が収縮する。筋肉は常に緊張加に置かれ、このためこの家系特有の筋肥大が起こる。この病気は単一遺伝子による不完全な
優性遺伝で、筋肥大の他に、一過性の脱力発作、筋硬直発作を引き起こす。
ホモ接合体の場合は重症化し早期に死に至る。ただ特有の筋肥大は特にホルターにおいて有利に働くため、問題遺伝子を隔離するための血液検査等一部にこの遺伝子を取り除くための努力が見られるにもかかわらず、疾患は取り除かれないままになっている。
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