時制(じせい)とは
言語学の用語で、述語(主に
動詞)によって言及される出来事などが、主に発話時点からみて現在・過去・未来のどれにあたるかといった時間的関係を表現する形式をいう。
日本語の
動詞では「‐た」によって過去が表示され、現在・未来は終止形(辞書の見出しになっている形)によって表示される。注目している時点において動作が継続中か、完了しているかなどを表す要素である
相と区別される。しかし現実の
言語では相や
法の概念と組み合わせられた形で用いられることが多い。「きょうは結婚記念日だった」「あっ、あった」などの例(確認を示す)を根拠に、
日本語の「‐た」は過去を表すのではなく、
日本語には時制はないとする意見がある。歴史的にも日本語の「‐た」は テアリ > タリ > タ と変化して成立したものであり、「あり」という存続の意味が原義である。しかし、段落冒頭のような慣用的例外はあるものの、近代の日本語においては概ね過去/現在の対立で「‐た」と非「‐た」の形が使い分けられており、その意味では時制があると見ることもできる。
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