フェルト(felt)とは、
動物の
毛を集めて圧縮して作るシート状製品の総称。フエルトとも表記する。
ヒツジや
ラクダなど動物の毛のかたまりを薄く板状に繰り返し押し固めて作られる。
哺乳類の体毛の表面は、うろこ状の毛小皮(hair cuticle)で覆われている。そのため、熱や圧力、振動を加えることで毛小皮が互いにかみあい、互いに絡み合って離れなくなる性質がある。この現象を縮絨(しゅくじゅう)あるいはフェルト化と呼ぶが、水、特に
石鹸水のような
アルカリ性の
水溶液を獣毛に含ませると毛小皮が開いて互いにかみ合いやすくなり、縮絨はより促進される。この性質を利用して獣毛を広げて石鹸水などを含ませて圧力をかけ、もんだり巻いて転がしたりすることでフェルトが作られる。古代から作られていたと考えられ、
ノアの箱船の話の中に原型を求める話もあるほどである。
考古学的な最古の遺物はアルタイ地方の
パジリク古墳群の
古墳のひとつから出土した
紀元前5世紀-
紀元前4世紀のもので、
鞍覆いや
帽子、
靴下などに加工されている。
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