ボツリヌストキシン (Botulinum toxin) は
分子量が15万ほどの
蛋白質で、
ボツリヌス菌が産生する毒素である。ボツリヌス毒素とも呼ばれる。
ボツリヌス菌食中毒の原因となり、極めて
毒性が強い。(
致死量:ヒトに対しA型毒素を経口投与した場合、体重1kgあたりの
致死量が1μg と推定されている。
マウスに対する最小致死量 (MLD) は 0.0003 μg/kg。)しかし、加熱するかアルカリで処理すると失活して
毒性がなくなるため、十分加熱すれば安全である。(ただし、ボツリヌス菌の芽胞は耐熱性を持つ)ボツリヌストキシンにはA~G型があるが、サルへの経口投与によるデータではB型毒素への感受性が最も高い。毒素としては
テタヌストキシンをも上回る毒性を持つと言われている。ボツリヌストキシンは神経筋接合部などで
アセチルコリンの放出を妨げる働きをするが、
血液脳関門を通過できない為、作用は末梢性に限られ、筋弛緩・鎮痛作用などが確認されている。
中毒症状としては、消化器症状(
下痢・
悪心・
嘔吐など、ただし毒素の作用ではない)に続き、
めまい・
頭痛や視力低下・複視などを起こし、その後
自律神経障害、四肢麻痺に至る。
Wikipedia.orgをもっと見ると…