超共役(ちょうきょうやく)とは、
σ軌道(通常は
炭素-
水素結合)の
電子が空間的に近い位置にある
π*軌道あるいは空の
p軌道と
相互作用する現象のことである。空間的に近い位置に2つのπ結合が存在する場合、それらを構成する軌道間に
相互作用が起こって軌道のエネルギーや電子分布に変化が生じ、その結果物質の物性などに変化が生じる。 このように2つのπ結合が相互作用する現象は
共役と呼ばれる。 この共役の概念をσ結合とπ結合の間の相互作用にまで拡張したのが超共役の概念である。1935年にJ.W.ベーカー(J.W.Baker)とW.S.ネーサン(W.S. Nathan)によってハロゲン化ベンジルの
求核置換反応に対するベンゼン環上の
アルキル基の効果を説明するために提唱された。 超共役は
共鳴理論によれば以下の共鳴構造式によって説明される。 すなわち水素が陽イオン、炭素が陰イオンとなった形の共鳴構造の寄与によって、
二重結合はより電子密度が上昇し求電子性が上昇する。 アルキル基が
電子供与性基としてふるまうのはこのためである。 また、炭素-水素結合と炭素-炭素二重結合の結合距離が伸び、炭素-炭素単結合の結合距離が縮む。このことによっても超共役が起こっていることを知ることができる。
Wikipedia.orgをもっと見ると…