吸光(きゅうこう、absorption)とは、
物質が
光を吸収する現象のことである。
量子論によると、物質の固有状態(
電子の軌道や、
分子の
振動・
回転などの状態)は連続でなく、飛び飛びの値をとる。この状態間の
エネルギー差と等しい
波長の光が物質に照射されると、そのエネルギーを吸収して状態の
遷移が起こり、物質は
励起される。(ただし、実際には
スピン禁制など、他の制限がつくため、エネルギー値のみで決まるわけではない。)実際には、物質は光エネルギーを吸収したままなのではなく、すぐに
励起状態から
基底状態に戻り、この際に吸収したエネルギーを放出する。しかし、エネルギーの一部は無輻射過程を経るため、吸収した光と完全に同じ波長・強度の光として放出されるわけではない。したがって、光の一部は物質に吸収され続けるように観測される。
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