ローマ神話(ローマしんわ)とは、
古代ローマで伝えられた
神話。ローマ人も、ほかの
インド・ヨーロッパ語族と同じく、先史時代から神話を語り継いできたと考えられている。しかし、ローマ人たちは、彼らの神話を巧妙に「歴史」へと転換していったとし、この過程をあきらかにしたのが、
ジョルジュ・デュメジルである。彼はローマ初期の歴史や祭儀などとほかの印欧神話を比較検討し、ローマ人のあいだにも他の印欧語族と共通する神話があることを立証し、3機能説を主張した。この説によると、
ロムルスも
レムスもヌマも(歴史的人物と解釈した場合の詳細は
王政ローマ参照)、そしてサビニ人でさえ、純粋な歴史上の存在ではなく、神話の中の存在が歴史に読み替えられたか、または歴史的な存在に当てはめられたということになる。デュメジルは膨大な著作を著し、自説を裏付けるべく精力的に活動した。しかし、近年の研究の成果によって、伝説とされていたことの一部が史実と証明されており、そのため3機能説が疑問視されるのは不可避である。古代史研究者のあいだでは、この説を無視するか、否定する者が多い。
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