ベンゼン (benzene, C6H6) は最も単純な構造の
芳香族炭化水素である。分野によっては慣用として
ドイツ語 (Benzol) 風にベンゾールと呼ぶことがある。
ベンジンとはまったく別の物質であるが、英語では同音異綴語である。置換基となる場合はフェニル基 (phenyl group) と呼ばれる。フェニル基の略号としてはPhが用いられる。芳香族炭化水素の置換基は
アリール基と呼ばれ、フェニル基は
ナフチル基と同様にアリール基に属する。6個の
炭素原子が平面上に
亀の甲(
六角形)状に配置し、各炭素はsp2
混成軌道をとっている。ケクレ構造式(構造式左図、後述)では交代する
二重結合と
単結合で表されているが、実際には
非局在化しているため、π電子は特定の結合に寄与していない。したがってすべての結合は等価でありケクレ構造式のような区別はない。非局在化していることを強調するためにベンゼン環を六角形の中に丸を書いた形(構造式右図)で表示することがある。
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