フェニキア文字(ふぇにきあもじ)、フェニキア・アルファベットは、北セム文字を基にして
紀元前1000年頃創始された文字である。古代地中海世界において現在の
シリア一帯を中心に活動していた海洋商業民族であるフェニキア民族によって使用されていた。ヨーロッパなどにおける
アルファベットの基になった文字であり、今から少なくとも3500年前にフェニキア文字から
ギリシア文字・
アラム文字・
アラビア文字・
ヘブライ文字など他のアルファベット(南アラビア文字、古代エチオピア文字は除く)が分岐して生まれたと考えられている。またフェニキア文字の前身は、
原シナイ文字であると推測されている。フェニキア文字は、22字の
子音から構成されており、
母音のための文字を持たず、それはフェニキア文字から生まれたヘブライ文字やアラビア文字にも受け継がれた。それぞれの文字は1つの子音を表し、母音は文脈から導かれた。これらの文字はもともと石に刻まれていたことから、
ルーン文字と同様にほとんどの文字が角張っており、直線的であった。フェニキア人は横書きで右から左に向かって書いた。その他に、右から左に書いた次の行は左から右、その次の行は右から左というような「牛耕式」で書かれた文章もある。
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