トケイソウ(時計草)は、
トケイソウ科・
トケイソウ属(Passiflora)に分類される植物の総称であり、狭義にはPassiflora caeruleaと言う種の和名である。和名は3つに分裂した雌しべが
時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。英名の Passion Flower は、
キリストの
受難(Passion)に由来する。それは、
16世紀に原産地に派遣された
イエズス会の宣教師たちが、この花をかつて
アッシジの聖フランチェスコが夢に見たという『十字架上の花』と信じ、
キリスト教の布教に利用したためである。 彼らによれば、この植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は
十字架、3つに分裂した雌しべが
釘、巻きひげは
ムチ、副冠は
茨の
冠、5枚の花弁とガクは合わせて10人の
使徒、葉は
槍などと言われた。種の数は約500、栽培品種はそれらが掛け合わされてできるためさらに数が多い。栽培品種には、驚くべき数のさまざまな色、形のトケイソウが存在する。先に述べた花弁とガクがそれぞれピンクと白という Passiflora x belotii という栽培品種も存在する。ぱっと見には、花弁とガクの区別はつかないので、白とピンクが互い違いになった花ビラのように見える。それとは対照的に、副冠も花弁もガクも全部白というのが、右の写真で示す Passiflora caerulea 'Constance Elliot'である(子房柱の右に写っているのは、ハチである)。
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