グラゴール文字(
ロシア語:Глаголица、グラゴーリツァ)は、主に
スラヴ系言語を記述するために作られた
アルファベットで、
スラヴ圏最古の
文字である。
東方正教会の
キュリロス(827年-869年)と
メトディオス(826年-885年)が、855年か862年から863年のころ、
聖書やその他の文書を
スラブ諸語に翻訳するために作成した。
ギリシア文字を元にして作られたものと思われるが、極めて独特の外見を持つ。「グラゴール」の名前は
古スラヴ語の「音」を表す「Глаголъ(glagolə)」から来ている。また、Gに相当する文字の名称にもなっている。「グラゴール」から派生した動詞「グラゴラーティ」は「話す」を意味するので、「グラゴーリツァ」は「話すための印」程度の意味になる。現在スラヴ圏で広く用いられている
キリル文字(その名称はキュリロスに因む)は、キュリロスの弟子らがグラゴール文字を改良して作ったものだとされ、グラゴール文字とはほぼ一対一で対応している。グラゴール文字は、正教会の勢力圏では間もなくキリル文字に取って代わられたが、
カトリック圏に属する
クロアチアに伝わり、近代まで用いられた。
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