「アイルランド音楽」とは、北大西洋の
アイルランド島、
アイラ島、
マン島などの
アイルランド共和国領土内に住む人々と、世界各国に住むアイルランド系
移民とその子孫たちが行う伝統的な音楽と、本稿では定義する。もちろん現地でこの名称ではなく、「伝統音楽」と呼ばれることが一般的だが、本稿では便宜上「アイルランド音楽」という名称を用いる。 世界的に音楽への関心や人気が
伝統音楽から
ポピュラー音楽へと推移していっている傾向があるが、アイルランドでは20世紀そして21世紀を通じていまだ伝統的な音楽が広く愛好されている。民族の海外流出やイギリスやアメリカから受けた影響などがあるものの、その伝統的な側面はいまだ強く残されており、むしろアイルランド音楽自身もまた多くの音楽に直接的・間接的に影響を与えてきたと言える。20世紀の
ロックはアメリカの
カントリー・ミュージックから強い影響を受けているが、
カントリー・ミュージックとはそもそもアイルランド音楽から派生した物である。伝統音楽だけでなく
現代音楽の分野でも非常に豊かであり、その中にはアイルランド旧来の音楽性に執着しようとする動きもあるが、アイルランドの国内ですらあまり強い注目を受けておらず、それゆえに伝統音楽ほどには海外に伝播してはないのが現状である。
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